ビルでは日本1高いあべのハルカス
建築現場には色んなパターンの工事があります。
阿倍野ハルカスのようなビルやダム等の大型の建造物から
換気扇の取り替えのような小規模な工事まで様々です。
まぁ実際は小さな工事の積み重ねがあって、
結果、大型建造物が建っているんですけどね。
で、今回の記事は、戸建住宅の壁の一面だけ新しくするとか
笠木を一部やり替えたとか部分的な工事の場合
コーキングを元請けの工事の監督さん等がご自分で施工されるときに
「コーキングってどこを施工すれば大丈夫ですか?」と聞かれたり、
「すき間があいてるところだけコーキングで埋めといたら大丈夫ですか?」
と聞かれたりする事があります。
工事や外壁の仕組みによっては違いますので、
その辺の簡単な見分け方を少し書いてみたいと思います。
建物は、色んな部材が取り付けられてできています。
そうすると部材と部材の間にはすき間ができます。
そのすき間が想定内だったら防水用のパッキンが入ってることが多いです。
しかし多くの場合は入っていません。
特に外壁のすき間はほっておくと大変です。
そんなすき間をコーキングで埋めるのですが、
「広いすき間だけ埋めておいたら大丈夫ですか?」という方がたまにおられます。
外壁のすき間は広い狭いは関係なく、
雨がかかるような所は最低限、塞いでおいた方がいいと思います。
そして雨水を受けるような上を向いてすき間があいてる所は塞いでおきましょう。
逆に下に向いてあいてるすき間はよく見て、
そこから雨水が吹き込む可能性の少ない所はあけておく方がいいです。
将来、建物が古くなってどこからか雨水がはいっても
そのすき間から雨水が抜けるようになることもあります。
特に上から下に出来ているすき間は
下の方だけすき間が大きくても下だけすき間を塞ぐのはよくないです。
上から入った雨水が抜けなくて壁内部に溜まり雨漏れの原因となります。
以上が「コーキングってどこをすれば大丈夫ですか?」と聞かれたときに答えた事です。
あなたのお仕事の参考になれば嬉しいです。
谷垣徳憲'
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